2012年 06月 28日
施政方針 ② |
区政運営の基本的な姿勢.
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続いて、これからの4年間の区政運営の基本的な姿勢について申し上げます。
まず、区民の信頼をより強固なものとする区政運営についてです。
区政に関する情報を、情報通信技術も活用して積極的に提供し、区政の透明性を高めていくとともに、区の中で起こっていること、起こりつつあることを、区民の皆さんと共有することが区政に対する信頼の基盤となります。
職員がまちに出て、区民の皆さんと直接対話して、地域や区政に関する情報を共有しながら、ともに課題を解決することが定着しつつあり、今後も引き続き、私自らが先頭に立ち、区民の皆さんや地域の信頼確保に向けて、職員とともに誠心誠意努力してまいります。
次に区役所・支所改革の一層の推進と参画と協働による取組の発展についてです。
国の進める地方分権の動きは、今後の区政運営に大きな影響を及ぼすものと考えます。
私は、国の地方分権に先んじて、区民に身近な自治体港区として、区民との信頼関係を構築し、都心における望ましい地域自治を実現するため、地域自治の基本理念を実践する区役所・支所改革に取り組んでまいりました。
今後も、「参画と協働」の取組をさらに発展させ、区民の皆さんに信頼され、より便利に、より身近な区役所をめざすとともに、総合支所が地域の課題を地域で解決することができるよう、さらなる充実強化に取り組み、総合支所中心の区政運営を実現してまいります。
また、私は、基礎自治体の長として、港区の発信力を強め、各施策を積極的に展開するとともに、防災対策や環境施策をはじめ、様々な分野でリーダーシップを発揮し、自治体間連携を強力に推進してまいります。
構想段階から多くの区民の皆様とともに計画してきた田町駅東口北地区の公共施設の整備事業は、東日本大震災の影響で約1年間延期しておりましたが、地域の皆様の温かいご理解のもと、本年4月、工事着工の運びとなりました。
次に、魅力あるまちづくりに向けた港区からの発信についてです。
東京都の「アジアヘッドクォーター特区」や、国が指定する特定都市再生緊急整備地域における規制緩和措置等により、官民連携を通じた都市の国際競争力の強化と、魅力向上に向けた取組が始まろうとしています。私は、国、東京都と連携する一方で、対象となる民間の開発事業が地域特性に応じた、都市と住環境が調和した開発となるよう適切に誘導するとともに、防災機能を有する施設の設置、緑の創出、省エネルギー化、港区が協定を締結している自治体から産出される木材の利用を要請するなど、防災力が高く地球環境に配慮したまちを実現していきます。
また、増加する外国人はもとより、港区で暮らす区民にとって魅力あふれるまちとなるよう、生活環境を整備し、安心できる区民生活と国際性豊かなまちを実現してまいります。
次に、磐石な財政基盤の確立による質の高い行政サービスの提供についてです。
わが国の経済は、依然として厳しく、先行き不透明な状況にあります。
平成24年度予算における特別区民税は、区内の人口が増加しているにも関わらず、4年連続で減少しております。収入の減少や所得階層の割合の変化など、税収構造の地殻変動が生じております。
私は、グローバル化が進む一方、不確実性が増す社会経済情勢が続くことを前提とする、港区基本計画を策定いたしました。今後は計画の着実な実行と、質の高い行政サービスを安定的に提供するとともに、「港区行政改革大綱」を見直すなど、不断の行財政改革を推進し、簡素で効率的な区政運営の実現に取り組んでまいります。
また、新たな港区財政運営方針のもと、基金の効果的な活用、経常経費のさらなる節減、事業費総額の抑制など、あらゆる世代が将来にわたって安心できる財政運営を行い、磐石な財政基盤を確立してまいります。
以上、今任期中における私の区政運営に関わる基本的な考え方、区民の皆さんとともに実現する具体的な港区の姿について述べてまいりました。
これからの4年間、区民の皆さんとともに、安全と安心が確保され、誰もが地域への愛着と誇りを持ち、夢と希望に満ちた活力ある港区で、互いに支え合い、毎日をいきいきと充実して送ることができるまちの実現にむけて、全力で区政運営に取り組んでまいります。
区民の皆様ならびに区議会の皆様のご理解とご協力を、心からお願い申し上げます。
これをもちまして、私の施政方針の表明とさせていただきます。
by 7rennge
| 2012-06-28 08:53
| 24年第2回定例会